Wednesday, March 22, 2017 10:36 AM

米国観光、成長が鈍化か トランプ氏政策、ドル高で

 世界の観光関連企業でつくる業界団体、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は21日までに、2017年の米国内総生産(GDP)に計上される観光関連額が前年比2.3%増となり、16年の2.8%増から鈍化するとの推計をまとめた。

 イスラム圏からの入国規制などを掲げるトランプ政権の政策が外国人の訪米に打撃を与え、為替のドル高で外国人の消費額も減ると予想した。

 WTTCのスコーシル最高経営責任者(CEO)は、観光産業が米雇用全体の9.4%に当たる1400万人余りの雇用を支えているとして「米国は入国規制でつくられたネガティブな認識を変えることが重要だ」と政策転換を訴えている。(共同)