Wednesday, March 22, 2017 10:37 AM

トランプ氏への提言急ぐ 制裁強化、軍事圧力も

 トランプ政権は、自制要求を無視してミサイル発射を繰り返す北朝鮮を「無視できない脅威」(米政府高官)と深刻に受け止めている。経済・外交両面での圧力強化と同時に、日本や韓国との協力を通じた軍事面でのけん制も模索。国家安全保障問題担当のマクマスター大統領補佐官を中心に政策見直しを進め、トランプ大統領への提言を急ぐ。

 ロイター通信によると、米国は北朝鮮を国際金融システムから孤立させることを目指し、より広範な経済制裁の発動を検討している。中国の銀行を念頭に、北朝鮮と取引する第三国の金融機関や企業に米政府が制裁を加えることに力点を置く。

 北朝鮮抑止で影響力を持つ中国から協力を引き出す外交努力も継続。ティラーソン国務長官が今月の訪中で、中国側が影響を受ける制裁案に理解を求めた可能性もある。(共同)