Wednesday, March 22, 2017 10:37 AM

目に見える実績求め脅し 支持率低迷、起死回生狙う

 トランプ大統領は就任61日目(Day61)の21日「米国の目抜き通り」と呼ばれるペンシルベニア通りを車列で駆け抜け、連邦議会へ出かけた。前政権が進めた医療保険制度改革(オバマケア)を改廃する法案の下院本会議での採決が23日に迫り、共和党議員らに結束を訴えるためだった。

 だが終了後、会合でのトランプ氏の驚くような発言が出席者から明かされた。「負け(法案否決)は許されない」「法案を通さなければ、来年の選挙であなた方の多くは落選することになるぞ」。協力の呼び掛けというよりは脅しに近い。

 冗談めかしながらも名指しでやり玉に挙げられたのは、法案に強硬に反対する約30人を束ねるマーク・メドウズ議員。「(反対したら)追い詰めてやる。でもそうしなくていいに決まっている。あなたは法案に賛同するだろうから」(共同)