Thursday, March 23, 2017 10:08 AM

日本、食品規制の不当訴え WTO委で中国、台湾に

 世界貿易機関(WTO)は23日、輸入食品の安全について話し合う委員会を開いた。日本の農林水産省の担当者が、東京電力福島第1原発事故後に中国、台湾が福島県産の食品などを対象に実施している輸入規制は不当だとして、緩和・撤廃を求めた。

 中国では今月、輸入が禁止された日本産食品が販売されていたとの報道を受け、スーパーで日本産食品が大規模に撤去される騒ぎが起きた。日本側はこの騒ぎも念頭に、輸入規制への「懸念」を示し、科学的な根拠がないと改めて訴えた。

 中国と台湾の代表も意見を表明。WTO筋によると、中国は輸入規制を正当だとする従来の主張を繰り返したが、台湾からは規制の段階的な緩和を検討しているとの発言があったという。(共同)