Thursday, March 23, 2017 10:09 AM

英国会付近でテロ3人死亡 犯人射殺、自国生まれ

 ロンドン中心部の英国会議事堂近くのウェストミンスター橋で22日午後2時40分(日本時間同日午後11時40分)ごろ、車が次々と通行人をはね、国会敷地の柵に激突、停止した。運転していた男は議事堂を警備中の警官を刃物で刺し、別の警官らに射殺された。ロンドン警視庁によると、刺された警官1人と通行人2人の計3人が死亡、約40人が負傷した。

 メイ首相は23日、下院で演説し、実行犯は英国生まれで、過激派と関係しているとして数年前に情報局保安部(MI5)が調査していたと明らかにした。警視庁当局者はイスラム過激思想に共鳴した犯行の可能性を指摘、テロとみて捜査していると述べた。男の単独犯行とみている。

 市民52人が死亡した2005年のロンドン同時テロ以来の大規模事件。欧州各地でテロが相次ぐ中、英政治の中心地での事件は国内外に大きな衝撃を与えた。一方、英政府は5段階で上から2番目である現在の国内のテロ警戒レベルは維持する方針。(共同)