Monday, March 27, 2017 11:22 AM

17年度予算が成立 過去最大の97兆円超

 一般会計総額が97兆4547億円と過去最大の2017年度予算は、27日夕の参院本会議で自民、公明両党などの賛成多数により可決、成立した。本会議に先立ち参院予算委員会で可決した。衆院通過は2月27日で、第1次内閣も含め安倍政権で最速だった。だが「森友学園」問題などが影響して与党ペースで国会審議が進まず、憲法の規定で自然成立する今月28日の直前までずれ込んだ。

 予算委は採決に先立ち、安倍晋三首相と全閣僚が出席して締めくくり質疑を行った。麻生太郎副総理兼財務相は予算に関し「社会保障費の伸びを抑え、税収も増えた。経済を再生させながら財政健全化を図る」と述べ、20年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化達成の目標を堅持するとした。野党は森友学園を巡る問題で政府を追及した。

 17年度予算は、年金や医療、介護を含む社会保障費が32兆4735億円と過去最大を更新し、全体の3分の1を占めた。ミサイル発射を繰り返す北朝鮮などを念頭に、防衛費も5年連続増で最大の5兆1251億円を計上。観光庁予算210億円も最大となった。(共同)