Monday, March 27, 2017 11:27 AM

トランプ政権、民主に秋波 政策前進へ穏健派取り込み

 トランプ政権は26日、重要公約の医療保険制度改革(オバマケア)撤廃・見直し策が共和党内の混乱で頓挫したことを受け、議会工作を転換、民主党穏健派との協力を模索し始めた。今後の税制改革議論などに影響する可能性もありそうだ。

 プリーバス大統領首席補佐官は26日、FOXニュースの番組で「トランプ氏は党派色の強い大統領ではない。今こそ民主党の一部穏健派と協力する時だ」と述べた。

 トランプ氏はオバマケアの代替法案が撤回を迫られたのは一致して反対した民主党の責任だと主張してきた。同日のツイッターでは逆に、法案をより保守的な内容にしようとした共和党保守強硬派について「民主党を喜ばせた」と攻撃。プリーバス氏は「忠誠を誓ったはずの多くの共和党議員が実際にはそうではなかったことに大統領は失望している」と説明した。(共同)