Monday, March 27, 2017 11:28 AM

米原発会社28日にも破産法 東芝8000億円の保証履行へ

 経営再建中の東芝と巨額の損失を出し続けている米原発子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)が、韓国政府系の韓国電力に支援を打診したことが27日、分かった。WHは現地時間の28日にも米連邦破産法11条の適用を申請する方向で調整に入っており、東芝はWHへの約8000億円の債務保証を全額履行して支払う方針を固めた。米政府やWHの債権者の理解を得るのが狙いで、米原発問題は月内決着に向け大詰めを迎えた。

 東芝は巨額損失を穴埋めするため、半導体の主力製品の分社化を決める臨時株主総会を30日に控えている。関係者の間には、株主への説明責任を果たすため総会までにWHが適用申請を決めるべきだとの声が強まっている。

 東芝は原発輸出を視野に2006年にWHを買収したが、失敗に終わった。国策として推進した原発の振興策は根本的な見直しを迫られることになりそうだ。(共同)