Tuesday, March 28, 2017 10:39 AM

聖火、複数ルート困難か IOC、日数緩和は検討

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は28日、聖火リレーの基本方針をまとめる「聖火リレー検討委員会」の第2回会合を東京都内で開き、国際オリンピック委員会(IOC)が「100日以内」と定める日数の緩和については検討の余地があるとする一方で、複数ルートでの実施には難色を示していることが報告された。

 会合後に取材に応じた組織委の布村幸彦副事務総長は、被災地を巡る際に地元の子どもたちが聖火ランナーと一緒に走る案や、全国的に盛り上げるための応援歌制作などさまざまな意見が出たことを明らかにした。

 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県については「沿岸部だけでなく避難先の内陸部も回る」と説明し、熊本や鳥取の地震、新潟県糸魚川市の大火の被災地も踏まえ、47都道府県を丁寧に回る方針を示した。複数ルートでの実施に向けては理解を得られるようIOCと交渉を継続する考えを明らかにした。(共同)