Wednesday, March 29, 2017 11:01 AM
世界の温暖化対策に打撃 パリ協定目標に悲観論
トランプ大統領が28日、地球温暖化対策に向けた規制を見直す大統領令に署名したことで、昨年発効した世界の温暖化対策の枠組み「パリ協定」の実効性に暗雲が垂れ込め始めた。二酸化炭素(CO2)排出量が世界2位の米国の消極姿勢は、世界の温暖化対策の後退につながる可能性もある。
トランプ政権は「規制見直しは経済成長のためだが、温暖化対策との両立は可能だ」と説明する。しかし具体的な道筋は示せていない。国内では米国がパリ協定で表明した温室効果ガスの削減目標の達成について「無理だ」とする悲観的な声も上がった。
地球環境戦略研究機関の田村堅太郎上席研究員は「少なくとも2020年まで、現政権下で対策が全く進まないかもしれないのは痛手だ」と危機感を募らせた。(共同)
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