Wednesday, March 29, 2017 11:02 AM

磁場反転で太陽フレア発生 大規模停電予測に応用も

 太陽表面の爆発現象「太陽フレア」は、黒点の磁場の一部で極性が反転した際に発生するとの研究成果を、名古屋大の草野完也教授(太陽地球環境物理学)らの日米中の研究チームが29日までにまとめた。地球で大規模停電や通信障害を引き起こす可能性があるフレア発生の予測精度向上につながると期待される。

 草野教授は「被害防止や軽減には、より正確な発生予測と対策が必要。今回の成果で、磁場を見極めることが予測につながると示された」と話している。

 黒点内には正と負の極性を持つ磁場があり、磁力線でつながっている。フレアは、黒点の回転などでねじれた磁力線がつなぎ替わる際に起こるとされるが、つなぎ替えのきっかけは不明だった。(共同)