Wednesday, March 29, 2017 11:02 AM
14年9月期から粉飾決算 破綻のてるみくらぶ
経営破綻した旅行会社「てるみくらぶ」(東京)が少なくとも2014年から粉飾決算を繰り返していたことが29日、破産手続き開始申立書で分かった。実際には赤字だったのに、決算書上は黒字に見せかけていた。同社のずさんな経営実態が浮き彫りとなった。
また最後の決算となった16年9月期は、決算書上は営業損益が1億1000万円の黒字となっているが、実際は15億円以上の赤字だった。4億5000万円のプラスとしていた純資産も、数年間にわたる粉飾で実際には74億円程度の債務超過に陥っていたとみられる。
申立書によると、同社は14年9月期から営業損益が大幅赤字となっていたが、売上原価や販売管理費といった費用を過少計上するなどして決算書上は黒字を確保しているように装っていた。銀行や税務署など、提出先によって内容の異なる決算書を複数作成していたことも判明。関係者によると、融資を継続してもらうために銀行には黒字と説明していたとみられる。(共同)
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