Wednesday, March 29, 2017 11:03 AM

責任者「絶対安全と判断」 栃木雪崩事故、初の会見

 栃木県那須町のスキー場で県立大田原高山岳部の生徒ら8人が死亡した雪崩事故で、登山講習会の責任者だった県高等学校体育連盟登山専門部の猪瀬修一委員長(50)=同校山岳部顧問教諭=が29日、事故後初めて県庁で記者会見した。荒天で登山を中止しながらラッセル訓練を行った理由を「当時は絶対安全と判断した。雪が強くなく風もほとんどなく、現場の(引率)教諭2人と相談して決めた」と説明した。

 雪崩は27日午前8時半ごろ発生したが現場から通報がなく、110番は約50分後の午前9時20分ごろになったことも県教育委員会への取材で明らかになった。

 猪瀬氏は「雪崩が発生するかもしれないと前日に認知していたが、雪崩が起きやすい地点を知っていた。(訓練場所は)尾根筋のルートで危険と認識していなかった。教諭や生徒からも危険という意見はなかった」としたが「こういう事態になり反省しないといけない」と述べた。(共同)