Wednesday, March 29, 2017 11:04 AM

東芝半導体、入札締め切り 「債務超過解消に十分」

 経営再建中の東芝は29日、分社化して株式を売却する半導体事業の入札手続きを締め切り、売却先の検討を本格化した。綱川智社長は東京都内での記者会見で応札状況について、債務超過解消に「十分たえるものが来ている」と述べた。関心を示していた海外のファンドや競合企業など約10社が応札したとみられる。東芝は提案内容を見極めて5月中にも売却先を決める方針だ。

 参加が取りざたされた官民ファンドの産業革新機構と日本政策投資銀行はいったん見送り、応札した米国企業などと連合を検討する。有力な日本企業の提案は無かったもようだ。

 売却先には東芝の主力製品「フラッシュメモリー」を三重県四日市市で共同製造する米ウエスタン・デジタルのほか、米シルバーレイク・パートナーズなど複数のファンドや台湾の鴻海精密工業が候補に挙がっている。(共同)