Wednesday, March 29, 2017 6:03 PM

雪崩の恐れで一部閉鎖 現場スキー場、2月末

 登山講習会に参加した高校生ら8人が死亡した雪崩事故で、現場となった栃木県那須町の那須温泉ファミリースキー場が雪崩の恐れがあるとして、2月25日〜3月1日にゲレンデの一部を閉鎖していたことが30日、同町への取材で分かった。

 講習会を主催した県高等学校体育連盟登山専門部の関係者は、雪崩発生の可能性を認識して登山を中止し、雪をかき分けて進むラッセル訓練に変更したと説明。県警は、訓練地点の選択が適切だったのか調べる。

 同町によると、閉鎖されたのは、被災現場から数百メートルの第2ゲレンデ。上方に積雪がたまりやすい谷間があり、降雪が続くと上層の新雪が流出してゲレンデに被害が及ぶ恐れがあるという。積雪が多い年には、気温が上がる3月ごろに閉鎖されることが多いとされる。(共同)