Wednesday, March 29, 2017 6:04 PM

北朝鮮企業、決議違反か アフリカ住宅建設で外貨

 マレーシアに本社を置き、アフリカの住宅建設事業で外貨を獲得している北朝鮮系企業が国連安全保障理事会の制裁決議に違反している疑いがあるとしてマレーシア警察が捜査していることが分かった。29日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルが伝えた。

 同紙によると、この企業はクアラルンプールの「マレーシア・コリア・パートナーズ」社。過去10年以上、アンゴラやザンビアで北朝鮮人労働者を働かせ、巨額の収入を得てきたという。

 国連は北朝鮮の核兵器開発などにつながる外貨送金をしている企業との取引を禁じる制裁を科しており、2月の金正男氏殺害事件後、改めてマレーシア政府に同社などへの捜査を要請した。同社取締役や株主にはマレーシア政府の元幹部らも含まれているという。(共同)