Wednesday, March 29, 2017 6:04 PM

NY株反落、42ドル安 経済政策の遅れ懸念

 29日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、トランプ政権の経済政策の遅れが懸念されて反落し、前日比42.18ドル安の2万0659.32ドルで取引を終えた。

 政権が目玉としていた医療保険制度改革(オバマケア)の代替法案が前週末に撤回されたことで、市場が期待する大規模減税やインフラ投資も実現はおぼつかないとの見方が引き続き相場の重荷になった。ダウ平均は前日に150ドルを超える大幅高となったことで、いったん利益を確定する売り注文も出た。

 ただ、原油先物の値上がりでシェブロンなど石油株が買われたこともあり、ダウ平均の下げ幅は限定的だった。ハイテク株主体のナスダック総合指数は22.41ポイント高の5897.55と続伸した。(共同)