Thursday, March 30, 2017 10:43 AM

日本女子、五輪3枠の窮地 三原らフリーで挽回目指す

 来年の平昌冬季五輪の国・地域別出場枠を懸けたフィギュアスケートの世界選手権(ヘルシンキ)で最大3枠を目指す日本女子が窮地に追い込まれた。上位2人の順位合計が「13」以内なら3枠、「14〜28」なら2枠となるが、29日のショートプログラム(SP)を終えて「21」。2006年トリノ五輪から4大会連続の3枠確保どころか、1枠に減る恐れもある。

 樋口新葉(東京・日本橋女学館高)が9位に入ったのが最高で、本郷理華(邦和スポーツランド)が12位、2月の四大陸選手権女王の三原舞依(神戸ポートアイランドク)が15位。故障欠場の宮原知子(関大)に代わるエースとして期待された三原の出遅れは痛く、日本スケート連盟の小林芳子強化部長は「雰囲気にのまれたのか。本当に厳しい。思わぬ展開」と初代表の重圧を案じた。

 16歳の樋口と17歳の三原はシニア1年目で滑走順に影響する世界ランキングが低く、全7組のうち5組目で登場。実力者が後ろに控えるため、出番が早い選手は好演技でも表現力を示す演技点を抑えられる傾向があり、樋口はほぼミスのない内容ながら得点が伸びなかった。(共同)