Thursday, March 30, 2017 10:45 AM

プルトニウム抽出停止を 元米高官、対日交渉を提案

 米国のガルーチ元朝鮮半島担当大使は29日の上院外交委員会の公聴会で、核兵器に転用可能なプルトニウムがテロリストの手に渡るのを防ぐために、「プルトニウムの再処理や抽出を停止する」よう日本と交渉することを提案した。

 韓国や中国でもプルトニウムの利用を目指す動きがあり、米国内には核物質の保有競争につながりかねないとの懸念がある。ガルーチ氏は対日交渉と並んで、中韓にも同様の提案をすることができるとの考えを示した。

 日本は1988年に発効した日米原子力協定に基づきプルトニウム利用が認められている。ガルーチ氏は、協定が2018年7月に期限を迎えることは「交渉の(良い)機会だ」と指摘。「日本が核兵器への転用を模索しないことを確認することもできる」と述べた。(共同)