Friday, March 31, 2017 10:46 AM

再利用ロケット打ち上げ スペースX、衛星軌道に

 宇宙ベンチャーのスペースXは30日、2016年4月に衛星を打ち上げた機体を再利用したファルコン9ロケットを、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。搭載した通信衛星は予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。通常は使い捨てにするロケットを再利用して衛星を打ち上げたのは初めて。

 スペースXは機体の再利用で費用削減を目指している。今回の打ち上げについて同社は契約内容を明らかにしていないが、米宇宙専門サイトによると、通常料金6200万ドル(約69億円)の10%は値引きしているとみられる。将来的にはさらに値引きが見込まれるという。

 スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は打ち上げ直後、インターネットでのインタビューで「ここまで15年かかった。画期的な出来事だ」と興奮気味に語った。(共同)