Friday, March 31, 2017 10:52 AM

貿易赤字削減へ日中に圧力 トランプ氏、大統領令署名

 トランプ大統領は31日、米国が抱える貿易赤字の原因究明を関係当局に指示する大統領令と、相手国の不公正貿易に対する制裁関税の見直しに向けた大統領令にそれぞれ署名する。中国の習近平国家主席との首脳会談や安倍政権との経済対話を前に、米国との貿易で巨額の黒字を稼ぐ日中に圧力をかける狙いがありそうだ。

 大統領令の一つは、主要な貿易相手国ごと、代表的な製品ごとに赤字の原因を調べ、90日以内に報告するよう指示する内容だ。ロス商務長官は30日の記者会見で、貿易赤字削減の「解決策につなげる」と述べた。

 2016年のモノに関する米国の貿易赤字のうちの約半分を対中国が占め、日本は2番目だ。日本との間では自動車関連の赤字額が大きく、トランプ政権による原因究明の調査対象となる。(共同)