Friday, March 31, 2017 10:52 AM

シリア政策の転換鮮明 トランプ政権、内外に懸念

 トランプ政権は30日、シリア内戦に関して、これまで欧米諸国が主張してきたアサド大統領の退陣は「もはや優先事項ではない」(ヘイリー国連大使)としてオバマ前政権からの政策転換を鮮明にした。過激派組織「イスラム国」(IS)打倒を最優先に掲げるためだが、身内の共和党や欧州からは懸念の声が上がった。

 ティラーソン国務長官は訪問先のトルコでの記者会見で「アサド政権は存続すべきか」と問われ「シリア国民が決めるべきだ」と述べ、退陣が不可欠だとの考えは示さなかった。

 ヘイリー氏は共同通信などに「アサド氏は内戦終結の障害になっている」との認識を示したものの「退陣を追求しない」と言明した。(共同)