Friday, March 31, 2017 5:45 PM

北朝鮮の11人や企業に制裁 核開発資金源狙い米政府

 米財務省は3月31日、北朝鮮の核・ミサイルなど大量破壊兵器開発の資金調達に関わっているとして、中国やロシアなど外国で活動する北朝鮮人11人と、北朝鮮に拠点がある石炭会社1社を米国の独自制裁対象に加えたと発表した。米国内の資産凍結や米企業との取引停止が科される。

 ムニューシン財務長官は声明で「北朝鮮政府による違法な核・ミサイル開発や核拡散の資金源となっているネットワークを粉砕する狙いがある」と指摘。「米国のパートナーや同盟国にも同様の措置を取るよう促す」として日本や韓国にも独自制裁の発動を求めた。

 11人は中露やベトナム、キューバで資金調達などに従事。石炭会社は「ペクソル・トレーディング・コーポレーション」で、米財務省は金正恩朝鮮労働党委員長の秘密資金を管理するとされる党39号室や朝鮮人民軍とつながりがあるとみている。(共同)