Monday, April 03, 2017 11:06 AM

南スーダンで食料危機深刻 援助妨害、「人災」批判も

 国連平和維持活動(PKO)で陸上自衛隊が展開する南スーダンで食料危機が深刻化している。国連によると、食べ物に困るのは全人口の約4割に当たる約500万人。反政府勢力の支配地域に食料が行き渡らないよう政府軍が支援活動を妨害しているとの見方もあり「干ばつによる天災ではなく人災だ」(地元記者)との非難が高まっている。

 「(反政府勢力に打撃を与えるための)計画された飢饉だ」。米国のシソン国連次席大使は3月下旬、国連の会合で南スーダン政府を批判した。

 国連は2月、南スーダンで飢饉が発生していると宣言した。地元報道によると、主に反政府勢力の支持者が多い地域で食料が欠乏している。だが、援助団体が戦闘で荒廃した農村に食料を運ぼうとしても、政府軍に通行を妨害されるという。(共同)