Monday, April 03, 2017 11:08 AM

金融分野で初の国際事務局 監査監督の連携強化へ

 世界各国の監査法人の監督当局でつくる「監査監督機関国際フォーラム」(IFIAR)は3日、本部事務局を東京に開設し、金融庁と開所式を行った。金融分野で日本に国際機関の常設事務局が置かれるのは初めて。監査監督の国際連携の強化や日本の地位向上につながるとして、歓迎の声が相次いだ。

 IFIARのジャニン・ファン・ディゲレン議長は「IFIARの発展のこの一里塚に携わった方々に感謝したい」とあいさつした。麻生太郎金融担当相は「事務局の開設は大変名誉なことだ」と祝辞を述べ、安倍晋三首相も「IFIARの活動を引き続き支援していく」とのメッセージを寄せた。

 IFIARは4〜6日に総会を開き、情報交換の枠組みに関する覚書を交わす予定。例えば日本企業の海外子会社に当該国の監査法人がどう対応しているかといった情報を各国が共有できるようにするという。組織運営の効率化に向け、理事会も発足させる。(共同)