Tuesday, April 04, 2017 12:35 PM

米最高裁人事、攻防激化 共和党、禁じ手行使も

 トランプ大統領が最高裁判事に指名した保守派のゴーサッチ連邦高裁判事の承認を巡る共和、民主両党の攻防は最終段階に入った。野党民主党は承認拒否へ徹底抗戦の構えだが、共和党は“禁じ手”とされる議会規則の改定に訴えても抵抗を封じる考えだ。採決を強行すれば党派間の分断が深まるのは避けられない。

 「これは通常の人事ではない。人権を守る戦いだ」。3日の上院司法委員会では、トランプ氏の指名への反対を民主党議員が次々と表明。民主党が、長時間の演説など「フィリバスター」と呼ばれる議事妨害で週内の本会議採決阻止に動く公算が高まった。

 定数100の上院で、議事妨害を遮って採決を行うには60票が必要。共和党の議席は52にとどまるため、党指導部は単純過半数での打ち切りを可能にする規則改定も辞さない考えを示している。(共同)