Tuesday, April 04, 2017 5:47 PM

金融大手の資本規制維持を 退任のタルーロFRB理事

 米連邦準備制度理事会(FRB)のタルーロ理事は4日、退任を翌日に控えてニュージャージー州プリンストンのプリンストン大で講演し、金融大手に対する「資本規制が維持されることが重要だ」と述べた。金融規制の緩和を検討するトランプ政権をけん制した。

 理事は金融危機の教訓を「すぐに忘れてしまうのは悲劇だ」と訴え、FRBなど規制当局や米議会は規制の緩和に「同意してはならない」と強調した。特に破綻すれば金融システムに重大な打撃を及ぼす大手金融持ち株会社に対する資本規制やストレステストの重要性を指摘した。

 理事は2月に退任を発表。金融規制緩和に意欲的とされるトランプ政権への反発が理由と受け止められている。(共同)