Wednesday, April 05, 2017 10:25 AM
中高英語力、目標到達36% 政府計画、達成困難に
文部科学省は5日、全国の公立中学・高校の生徒の英語力を調べた2016年度英語教育実施状況調査の結果を公表した。高3生のうち「英検準2級程度以上」の生徒は、前年度より2.1ポイント増の36.4%。中3生で「英検3級程度以上」は0.5ポイント減の36.1%だった。政府は東京五輪なども見据え、卒業段階での割合を17年度までにそれぞれ50%にすることを目指しているが、達成が困難になりつつある。
ここ数年、中学、高校ともに英語力は少しずつ上がっていたが、中3で低下に転じた。文科省は「新学習指導要領では小学5、6年で英語が教科化されるなど今後、現場での取り組みも大きく変わる。徐々に計画に近づけていってほしい」としている。
調査は昨年12月、全公立中高計1万2850校を対象に実施。高校は都道府県、中学は都道府県と政令市をそれぞれ集計した。高3では47.3%の富山県が最も高く、福井県44.8%、兵庫県43.4%と続いた。中3は奈良県48.0%、東京都47.1%、千葉市46.6%だった。(共同)
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