Wednesday, April 05, 2017 10:26 AM

全米で「1984」上映 トランプ政権で再び注目

 全米の約200の独立系映画館で4日、近未来の独裁国家の恐怖を描いた英映画「1984」が上映された。1984年に公開された同映画や原作小説が描く世界は、自らに批判的なメディアを敵視するトランプ大統領をほうふつとさせるとして再び注目されており、映画館関係者らでつくる団体が、表現の自由への弾圧に対抗するためとして一斉上映を企画した。

 ニューヨーク中心部マンハッタンにある小規模の映画館はこの日、無料で3回上映。最終回は入り切れないほどの長い行列ができた。

 無職女性のヨランダ・ブルムさん(70)は「この映画のように、真実とは正反対のトランプ氏の発言がまかり通っているのが怖い」と話した。(共同)