Wednesday, April 05, 2017 10:28 AM

ポロ、NY5番街から撤退 新興勢力に押され苦戦

 「ポロ」ブランドの衣料品を展開するラルフローレンは4日、採算を改善させるため、ニューヨーク中心部の5番街にある旗艦店を閉めると発表した。他の経営効率化策と合わせ、年間約1億4000万ドル(約155億円)の経費削減を見込む。

 5番街に大型店を構え、低価格を武器に多くの客を集めるスペインの「ZARA」やスウェーデンの「H&M」などの新興勢力に押し出された形で、かつて隆盛を誇った名門ブランドも事業の立て直しに追われている。

 ZARAなどは、流行に敏感に対応した商品を短期間で売り切るビジネスモデルで成功した。一方で「ブランドマークのある服を避ける消費者が増えている」(米デザイナー)という米国を地盤とするラルフローレンは昨年4〜6月期決算で純損失に転落するなど業績低迷に苦しむ。(共同)