Wednesday, April 05, 2017 10:30 AM

北朝鮮が新型ミサイル発射 中距離、日本海に落下

 北朝鮮は日本時間の5日午前6時42分ごろ、日本海側の東部・新浦付近から北東方向に弾道ミサイル1発を発射、約60キロ沖合に落下した。米太平洋軍は新型中距離弾道ミサイル「KN15」(北朝鮮名「北極星2」)と推定。北朝鮮は技術検証のほか、6日からの米中首脳会談をけん制する狙いとみられる。日米韓は北朝鮮が6回目の核実験などさらなる挑発行動に出る恐れもあるとみて、監視を強化している。

 安倍晋三首相は「安全保障上の重大な挑発行為であり、断じて容認できない」と非難した。日本政府関係者によると、米中会談に先立ち、首相とトランプ大統領の電話会談を6日にも行う方向で最終調整しており、日米の緊密な連携を図る。

 KN15は北朝鮮が開発中の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「KN11」を陸上発射型に改良。液体燃料を使うノドンなど従来型よりも発射準備の時間が短縮され、発射兆候の探知はより困難になるとみられている。射程は日本全域に届く2000キロ以上とされ、実戦配備されれば日本の安全保障に重大な脅威となる。(共同)