Wednesday, April 05, 2017 5:44 PM

借地で審査「瑕疵なし」 森友小認可申請で大阪府

 学校法人「森友学園」の小学校設置認可申請を巡り、大阪府私学課が府の審査基準で認めていない借地利用を前提に審査を進めた問題について、府が同課幹部らへの聞き取り調査を実施した上で、審査手続き上の瑕疵はなかったと結論付けたことが6日、分かった。総務部などでの最終調整を経て近く検証結果を公表する。

 学園は2014年10月、府に認可を申請。府は用地を原則自己所有とし、借地上の校舎建設を認めていないが、私学課が審査を進め、府私立学校審議会は15年1月に「認可適当」と答申した。学園は16年6月に財務省から土地を購入した。

 検証結果は「審査基準への適合性の解釈は規定通りと言えない」としたものの、財務省や学園の説明から「一定の根拠の基に自己所有となると判断した」と指摘。文部科学省の指針では長期使用が保証された借地での校舎建設が認められているとし「適合と判断し得る余地はある」との見方を示した。(共同)