Thursday, April 06, 2017 11:00 AM

ヤマト、最高の18.7億個 16年度宅配便、通販普及で

 宅配便最大手のヤマト運輸は6日、2016年度に取り扱った荷物が過去最高の約18億7000万個だったと発表した。インターネット通信販売の普及で宅配便の利用が急拡大し、これまで最高だった15年度の約17億3000万個と比べ7.9%増えた。荷物をさばく人手の不足が深刻化し、17年度は運賃値上げとサービスの縮小で荷物量や長時間労働を抑制する。

 ヤマトの宅配便は06年度の約11億7000万個と比べると、この10年間で約59%膨らんだ。特に、ネット通販最大手アマゾンジャパンの荷物を取り扱い始めた13年度には16億個を突破。配達の現場では急速に人手不足が進んだとされている。

 ヤマトは今年9月までに、個人が送る荷物を含めて運賃を27年ぶりに値上げする方針だ。値上げを受け入れない大口顧客との契約を一部打ち切ったり、繁忙期の配送日を分散するよう求めたりして荷物の総量を抑える。(共同)