Thursday, April 06, 2017 11:03 AM

大統領応援のFOXに打撃 司会者セクハラで広告撤退

 米大手メディアでほぼ唯一トランプ大統領を強く支持してきた保守系FOXニュースの大物司会者にセクハラ疑惑が浮上した。トランプ氏が「落ち目」と笑ってきたニューヨーク・タイムズ紙の報道で発覚。トランプ氏は就任76日目(DAY76)の5日、同紙との会見で司会者を擁護したが、番組への広告取りやめが相次ぎ、FOXにとっては収入激減の大打撃となった。

 「ビルが間違ったことをしたとは思わない」「(金で)解決するべきじゃなかった」。トランプ氏がかばったのは、米国で最も視聴率が高いとされるケーブルテレビのニュース番組司会者ビル・オライリー氏。保守層の人気が高く、これまで何度もトランプ氏との単独会見を実現してきた関係の深さだ。FOXはトランプ政権に好都合な特ダネも多く出している。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、オライリー氏とFOXは、同氏からセクハラを受けたと主張した女性5人に対し、提訴したり口外したりしないことを条件に2002年以降、口止め料として計1300万ドル(約14億円)を支払ってきた。報道を受けトヨタ自動車を含む複数の大手自動車メーカーなど30社以上が広告の提供を停止に。(共同)