Friday, April 07, 2017 10:39 AM

景気拡大期間、バブル超え 52カ月到達、戦後3位に

 第2次安倍政権が発足した2012年12月から続く景気拡大が今年3月で52カ月(4年4カ月)を迎え、1990年前後の「バブル景気」を抜いて戦後3位の長さに達することが確定的となった。内閣府は7日発表した2月の景気動向指数で「景気改善」の見方を維持し、3月以降も回復傾向が続く見込み。円安による企業収益の改善が支えているが、個人消費は置き去りで、家計には好景気の実感が乏しい状況だ。

 バブル景気は86年から91年にかけて51カ月続いた。最長記録は小泉政権時代の02年に始まり08年まで続いた73カ月。現在の景気拡大が仮に今年9月まで続けば、65〜70年の「いざなぎ景気」(57カ月)を抜いて2位に浮上することになる。

 2月の景気動向指数(10年=100)は、景気の現状を示す一致指数が前月比0.4ポイント上昇の115.5となり、3カ月ぶりに改善した。日銀が3日に発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)でも企業の景況感が引き続き堅調であることが示されている。(共同)