Friday, April 07, 2017 10:43 AM

シリアでの対米協力困難 ロシア、厳しい立場に

 ロシアが後ろ盾となっているシリアのアサド政権軍を狙ってトランプ米政権がミサイル攻撃に踏み切ったことで、国際テロとの戦いを名目にロシアが目指してきたシリアでの米露軍事協力は一層困難な情勢となった。

 ロシアは2013年、アサド政権が保有する化学兵器を国際管理するための枠組みを米国との間で合意。事実上ロシアが引き取って廃棄させるとの国際公約だった。再び使用疑惑が浮上したことでロシアも厳しい立場に追い込まれたといえる。

 プーチン大統領は6日、アサド政権軍の化学兵器使用には「根拠がない」としていたが、7日には「保有していない」と主張を強めた。アサド政権と同時に自らの立場も守らなければならないとの思いがにじんだ。(共同)