Friday, April 07, 2017 10:44 AM

米雇用9万8000人増に減速 3月、予想大きく下回る

 米労働省が7日発表した3月の雇用統計(速報、季節調整済み)は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月から9万8000人増えた。18万人程度の市場予想を大きく下回り、昨年5月(4万3000人増)以来の低い伸びとなった。増加幅は今年1、2月分が下方修正され、堅調に改善してきた米労働市場に異変が生じている可能性もある。米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利上げの時期を慎重に判断する方針。

 ただ、景気拡大に伴う雇用増は限界に近づいており、FRBのイエレン議長は雇用増のペースは「長期的には月7万5000〜12万5000人が適切だ」と話す。市場では、次回の利上げは早ければ6月との見方が多い。

 失業率は0.2ポイント低い4.5%に改善し、2007年5月(4.4%)以来9年10カ月ぶりの低水準となった。(共同)