Friday, April 07, 2017 10:45 AM

米、シリアにミサイル攻撃 化学兵器保管基地に59発

 トランプ政権は6日夜(日本時間7日午前、シリア時間同未明)、シリアのアサド政権軍が化学兵器による空爆を行ったと断定、対抗措置として化学兵器を保管しているとされるシリア中部のシャイラト空軍基地を巡航ミサイルのトマホークで攻撃した。地中海の米海軍の駆逐艦2隻が計59発を発射した。シリア内戦開始後、米国がアサド政権への軍事攻撃に踏み切ったのは初めて。政権の後ろ盾のロシアは「国際法違反」と反発、内戦が一層泥沼化する恐れもある。

 安倍晋三首相は7日、首相官邸で「化学兵器の拡散と使用は絶対に許さないとの米政府の決意を支持する」と述べた。国際秩序維持へのトランプ大統領の関与を「高く評価する」とした。

 アサド政権軍幹部は6人が死亡、多数が負傷したと発表。国営シリア・アラブ通信は、子ども4人を含む市民9人が死亡したと報じた。(共同)