Monday, April 10, 2017 10:48 AM
「目に異常」「気絶した」 シリア化学兵器、被害証言
「目の焦点が合わず、体の力も抜けた」「すぐ気を失った」。シリア北西部イドリブ県で化学兵器によるとされる空爆被害を受けたシリア人男性2人が9日までに、入院先のトルコ南部の病院で当時の状況や症状の詳細を共同通信に証言。2人とも、内戦下で市民の殺害を続けるシリアのアサド政権の犯行だと非難した。
2人は、空爆現場のイドリブ県ハーン・シェイフーンの作業員アハメド・フセインさん(47)と、同県で活動するトルコのアナトリア通信のシリア人記者アブドゥラウフ・カンタルさん(21)。
カンタルさんは猛毒サリンが使われたとされる4日朝の空爆の約30分後、現場付近の救護所に到着。「次々運ばれる大人や子どもが、服を脱がされ放水されていた。死体もあった」。呼吸困難を訴える多くの人の口から口に、数の足りない酸素マスクを救護隊員が移し、呼吸を助けていた。(共同)
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