Monday, April 10, 2017 10:49 AM

「米のシリア関与評価」 首相、トランプ氏に伝達

 安倍晋三首相は9日、トランプ大統領と電話会談し、米軍によるシリア攻撃や、北朝鮮の核・ミサイル開発問題を巡り協議した。首相は「同盟国や世界の平和と安全のために強く関与していることを高く評価する」と伝達。シリアへのミサイル攻撃について、トランプ氏は化学兵器を二度と使わせないためだと説明し、首相は決意への支持を表明した。トランプ氏は謝意を示した。北朝鮮問題では、日米韓3カ国の緊密連携が極めて重要だとの認識で一致した。

 首相は、トランプ氏が中国の習近平国家主席との会談で、北朝鮮の核・ミサイル開発阻止に向けた行動を迫ったことを踏まえ「中国の対応に大変注目している」と強調。中国の取り組みを注視していく考えを示した。

 一方、岸田文雄外相は10日午後、ティラーソン国務長官と訪問先のイタリアで会談し、中国への働き掛けを強化する方針を確認した。外務・防衛担当閣僚の日米安全保障協議委員会(2プラス2)の早期開催でも合意。岸田氏は対北朝鮮政策で「全ての選択肢がテーブルの上にある」とするトランプ政権の姿勢を評価した。(共同)