Monday, April 10, 2017 10:49 AM

トランプ氏、内紛に待った ホワイトハウス人事刷新か

 トランプ政権の権力争いが先鋭化している。トランプ大統領の最側近バノン首席戦略官兼上級顧問と、娘婿のクシュナー大統領上級顧問が政策方針を巡り衝突。内紛がシリア内戦など山積する課題への対応に影を落としかねないと懸念したトランプ氏は2人に「手打ち」を命じたほか、ホワイトハウスの人事大刷新も検討しているもようだ。

 米主要メディアによると、政権内では選挙戦で「既得権益の打破」といった過激な主張を前面に出してトランプ氏を担いだバノン氏ら側近グループと、米金融大手出身のコーン国家経済会議(NEC)委員長ら穏健路線を敷くクシュナー派が対立。

 クシュナー氏は、一部イスラム圏からの入国禁止など物議を醸す強硬政策の「黒幕」バノン氏が政権運営を困難にしていると不満を募らせる一方、バノン氏は、民主党支持者の家庭に育ったクシュナー氏は信用できないと公言するなど確執は深刻化する一方だ。(共同)