Tuesday, April 11, 2017 10:31 AM

サッポロ、国を提訴 「極ゼロ」酒税返還巡り

 サッポロビールは11日、第三のビールとして一時販売した「サッポロ 極ZERO(ゴクゼロ)」に関し、自主納付した酒税の115億円の返還が認められなかったことを不服として、国を相手取り東京地裁に提訴したと発表した。酒税が安い第三のビールの判断を巡って同社と国税当局との間で争いが続いていた。

 ゴクゼロは2013年に第三のビールとして発売したが、国税当局から「該当しない可能性がある」として、製造方法について情報提供を求められたため出荷を停止。サッポロは製法が第三のビールに該当しない場合に支払う115億円を納税した。

 サッポロはその後、第三のビールに当たるとし、酒税の返還を求める異議申し立てのほか、国税不服審判所への審査請求をしたが、いずれも棄却されていた。提訴ではこの判断の取り消しを求めた。サッポロは「司法の判断を仰ぎたい」としている。(共同)