Wednesday, April 12, 2017 11:06 AM

サムスン、マグネティ・マレリ買収へ

 韓国のエレクトロニクス大手三星電子(サムスン)は、年末までにMagneti Marelliを買収する計画だ。ビジネスコリアによると、サムスンに近い関係筋が認めた。長い交渉の後、サムスンとMagneti の親会社FCAは価格について暫定的な合意に達した。

 Magneti Marelli買収のためにサムスンは16年初めからFCAと交渉していたが、サムスンは買収に1兆ウォン(8億7000万ドル)を、FCAは3兆ウォン(26億2000万ドル)以上を主張していたため、交渉が滞っていた。

 Magneti MarelliはFCAの自動車部品部門で、パワートレインと自動車照明の世界的なサプライヤー。インフォテインメントとナビゲーション、テレマティクス、ディスプレイ、計器クラスタなどの電子システムを製造している。

 サムスンは、Magneti Marelliをハーマンとともに自動車エレクトロニクス事業のシナジーを創り上げる最善のパートナーと早い段階から考えていた。2017年3月に、80億ドルでハーマンの取得を完了した。ハーマンは、接続車ソリューション、インフォテインメント、テレマティクス、サイバーセキュリティ、無線アップデート、クラウドサービス、プレミアムオーディオの主要サプライヤー。サムスン自体もすでに自動車用ディスプレイと半導体の主要サプライヤーであり、Magneti Marelliの買収により、次世代車の時代の強力なプレーヤーになるのは確実だ。