Wednesday, April 12, 2017 11:15 AM

シリア深入りに慎重姿勢 トランプ大統領

 トランプ大統領は11日、経済専門チャンネルのFOXビジネスのインタビューで、米軍がミサイル攻撃を加えたシリアのアサド政権に対する今後の対応について「シリアに入り込むようなことはしない」と述べた。本格的な地上部隊投入など、これ以上の深入りに慎重な姿勢を示したとみられる。

 トランプ氏は、シリアへの軍事介入は「ずっと前にオバマ前政権がやるべきだった」と指摘。「けだもの(アサド大統領)をロシアが支えなければ問題は起きなかった」と述べ、情勢悪化の責任はオバマ前大統領やロシアのプーチン大統領にあるとの考えを示した。

 米政府は11日発表の報告書で、アサド政権が今月4日にシリア北部で実施した化学兵器による空爆で猛毒サリンを使ったと断定した。通信情報や被害者から集めた生理学的試料などが根拠となったとし、結論に「自信を持っている」と強調。同政権や後ろ盾のロシアが化学兵器使用を隠蔽しようと「情報操作をしている」と非難した。(共同)