Wednesday, April 12, 2017 11:16 AM

シリア追加攻撃に反対 ロシア外相、「違法」と米非難

 ティラーソン国務長官は12日、訪問先のモスクワでロシアのラブロフ外相と会談した。シリアへの米軍の巡航ミサイル攻撃後、両者の直接会談は初めて。ラブロフ氏は会談冒頭でミサイル攻撃を「はなはだ憂慮すべき違法な行動だ」と非難、追加攻撃をしないよう要求した。アサド政権の化学兵器使用を根拠として攻撃を正当化する米国との対立が先鋭化した。

 ラブロフ氏は「同様の行動を繰り返さないようにすることが原則的に重要と考えている」と警告した。ロシアはアサド政権が化学兵器を廃棄済みだと主張し、化学兵器禁止機関(OPCW)に実地調査を要求している。

 一方、ティラーソン氏は米露間の相違点を認めた上で「互いを理解し溝を埋めるために、それぞれの立場をさらに明確にしたい」と応じた。(共同)