Thursday, April 13, 2017 11:15 AM

制裁逆手にベンチャー好調 イラン、進出困難の米模倣

 イランで最近、米国との間で続く政治対立を逆手にとったベンチャー企業が好調だ。米政府が独自に続ける対イラン制裁を背景に米企業の進出が困難な中、地元の若手起業家が米国発のサービスとそっくりの事業を次々に展開。タクシー配車やインターネット通販など多様な分野で急速に浸透している。

 デスクに飾られた風船やおもちゃが遊び心を演出する。首都テヘランの配車サービス「スナップ」のオフィス。「世界ではユニークでなくても、イランでは全く新しいものになり得る」。英国に留学歴もあるシャフカル最高経営責任者(CEO)(32)は3月上旬、滑らかな英語で語った。

 着想を得たのは、スマートフォンで簡単にタクシーなどの配車サービスを受けられる米ウーバー・テクノロジーズ。(共同)