Thursday, April 13, 2017 11:16 AM

米大統領、ドル安志向鮮明 再び口先介入、日本警戒

 トランプ大統領が12日、再び「ドルは強過ぎる」と発言し、輸出に有利なドル安を志向する姿勢を鮮明にした。主要国首脳の度重なる「口先介入」は極めて異例で、外国為替市場の波乱要因になる。日本政府は米国との経済対話の初会合を18日に控え警戒を強めている。

 トランプ氏はウォールストリート・ジャーナルのインタビューで「ドル高は良い面もあるが、最終的に害をもたらす」と強調。ドル高では米企業は海外勢と対等に競争できないと訴えた。

 ドル高になりにくい「低金利が好ましい」とも述べた。米連邦準備制度理事会(FRB)に政策金利を低い水準にとどめるよう暗に要求した形で、FRBの利上げ戦略を狂わせる恐れがある。(共同)