Thursday, April 13, 2017 11:19 AM

秋篠宮家費用、皇太子同等 退位後の制度設計固まる

 天皇陛下の退位を巡る政府の有識者会議(座長・今井敬経団連名誉会長)は13日、首相官邸で開いた第13回会合で、新天皇即位後の秋篠宮家の費用を「皇太子家」並みにする必要があるとの認識で一致した。陛下の呼称(称号)は「上皇」、皇后さまは「上皇后」とする。退位に伴い法定化が必要な制度設計がほぼ固まった。21日の次回会合で最終提言となる報告書をまとめ、安倍晋三首相に提出する方針。政府は報告書に沿って法案を策定し、5月の大型連休明けにも国会提出する。

 退位を一代に限定する特例法案に関し、政府は法の施行日に退位すると明記する方向で調整に入った。施行は法公布から3年を超えない範囲とし、皇室会議の意見を聞き政令で定める。

 政府は陛下の退位と新天皇の即位について、2018年12月とする案を検討。特例法に退位の日付を明記せず、来年中を含め一定の幅を持たせる形だ。皇族も参加する皇室会議の意見を聞くのは、退位に向けた準備状況を確認する意味合いがある。(共同)