Thursday, April 13, 2017 11:20 AM

避難者、4万7000人超 熊本地震1年

 最大震度7を2度観測した熊本地震で、避難生活を仮設住宅などで送る被災者は3月末時点で少なくとも4万7725人に上ることが分かった。熊本県が13日、明らかにした。民間賃貸住宅を行政が借り上げる「みなし仮設」の入居者が相次いだため、昨年末から約4300人増えた。熊本地震は1回目の激震から14日で1年。孤独死防止に向け、訪問活動や住民同士の交流促進が急務となっている。
 熊本地震では、発生後しばらくは強い余震を恐れて車中泊をする人が多く、避難所以外で寝泊まりする人の実態把握や支援が課題となった。気象庁によると、この1年で震度1以上の有感地震が熊本、大分両県で4300回近くを観測。政府の地震調査委員会は「一連の地震活動は減衰しつつも、当分続く」と警戒を呼び掛けている。
 住宅被害は両県合わせて19万棟超。熊本県は2020年4月までの仮住まい解消を目指し、県内の12市町村は災害公営住宅約千戸分の整備を本格化させる。(共同)