Thursday, April 13, 2017 5:58 PM

熊本地震で火山地下に変形 阿蘇山など、活動に影響か

 最大震度7を記録した昨年4月の熊本地震により、阿蘇山(熊本県)と九重山(大分県)の二つの火山の地下深くに、他の場所と比べて大きな変形が生じたとの分析結果を、シンガポールの南洋工科大などのチームが14日付米科学誌サイエンスに発表した。

 いずれも地層が比較的軟らかいためで、地下での力のかかり方が変化し、火山活動に影響する可能性もあるとしている。

 阿蘇山では地震後の昨年10月に爆発的な噴火が起きた。チームの芝崎文一郎・建築研究所上席研究員は「噴火の引き金となった可能性もあるが、まだ分からない」としている。(共同)